株式会社情景、代表の村井勘彌です。
今回は、株式会社情景で複数進めているプロジェクトのひとつ、メタバースについて少し触れたいと思う。
突然、メタバースと言ってもわからない人も居ると思うので簡単に説明すると、最近Facebook社がMeta社に社名変更したりで話題になっていたけど、メタバースというのはアバターを使って参加する3D仮想空間のことで、Meta社のMetaQuest2(旧:OculusQuest2)などVRヘッドセットというゴーグル型のデバイスで動くサービスや、ChromeやSafariなどWebブラウザ上で動くサービス、WindowsやMac上のアプリで動くサービス、iPhoneやAndroid等スマートフォンアプリで動くサービス、またはその中の複数のプラットフォームを跨いで動くサービスなどがあり、有名なサービスでいうと、海外ではVRChat、TheSandbox、Decentraland等、日本だとCluster等がある。
サービスによっては、より繊細な動作を表現する為にVRヘッドセットとゲーミングPCという特殊なハイスペックPCの両方がないと動かないものもあったり、アバターに関してはサービスを跨いで共通で使えたりもする。サービス毎にデザイン性や機能に特色があり、イベント開催やコミュニケーションなどソーシャルに向いてるサービスや、GameとFinanceをくっつけてGameFiと呼ばれているゲームで仮想通貨のトークンが稼げるサービスや、NFTと言われるバーチャルな物や土地が買えるサービスなど様々ある。
今後、各サービスがどういう進化を遂げてどういう棲み分けになって、どこが頭角を表すかは今はまだわからないし、株式会社情景としてどこのサービスをメインとして進めるかはまだ未定だけど、基本的に今挙げたあたりのサービスは、どこに公開する場合でも「Unity」というゲーム開発プラットフォームで開発するのは共通みたいなので、一旦は個人的にビジュアルのクオリティが一番高いと感じる日本製のClusterに、株式会社情景のコンセプト画像をモチーフとした「ワールド」と呼ばれるオリジナルの空間を開発してみた。
動画のはじめに映っているのがUnityで、その後アバターが動いているのが開発したものを適用したCluster上の株式会社情景のワールドで、アバターはREALITYというClusterが提携している別サービスのものを使っている。まだ山の土台があるくらいでなにもないが、このワールドは既に公開しているので下記から入ろうと思えば入れる。
株式会社情景 - joukei,inc.|メタバースプラットフォーム cluster(クラスター)
Clusterは、ソーシャル要素が中心のサービスで、ゲーム要素やお金の概念はあまりなく、一応外部で購入したアバターを身につけたりはできるくらいの立ち位置なんだけど、提携してるREALITYのアバターを使っているユーザーが多いこともあってか見た目のクオリティが高く、とりあえずやってみようとする時にやる気がでやすい。やっぱりこのあたりは日本人のセンスなのかな。単純な好みかもしれないが、TheSandBoxやDecentralandの海外アニメっぽさみたいなのが個人的に少し気になってしまう。今はデフォルトや提携しているサービスのアバターを使う人が多いが、オリジナルのアバターを使う人が増えたら、サービスの印象も変わってくるのかも知れない。あと、海外でまだリリースされていないが、EVERDOMEという実写さながらのメタバースがあって、それが気になっている。
ClusterやREALITYは日本製というのも応援したくなるし、こんな素敵なサービスを作ってくれて、他愛もないことを楽しめない僕に夢を与えてくれて、きっかけを与えてくれて心から感謝がある。そう言えば、ついこの前、自分も前職で登壇させてもらったことがあるDeveloperSummitというITカンファレンスに、Clusterの代表の方が登壇されていたので申し込んだが、満席で見れなくて残念だった。もともとDeveloperSummitは録画配信もないし、その回はプレゼンというよりトーク中心で後日の資料公開もなかったので気になる。
とりあえず、おおよその構造や開発難易度を把握するくらいは触ったので、一旦、他のプロジェクトを優先するかもしれないし、Cluster以外の場所じゃないと実現できないこともあると思うのでClusterに限定した話ではないけど、株式会社情景のコンセプト画像の様な景色を創り、そこに様々なプロジェクトの空間を作ったり、何かを販売したりできたらいいな。
もともと起業した当初は、他社のIT化やDX化のサポートやシステム開発をするのを収益のメインにしようと営業活動をしていたけど、コロナになって半ば契約を進めていた大手企業のプロジェクトが休止になったり、並行して昔個人事業でやっていたファッションブランドを法人として進めていたけど、関わってた創業メンバーの離脱があったり、他社の開発をやらずにこれを収益のメインとするには芸術性に寄りすぎていたり、諸々考え直すタイミングがあった。
もう一度、本当に創りたい世界や過ごしたい日々や社会貢献を考える中で、システム開発の営業活動を一切やめたり、やめるなら構想しているプロジェクトの中から収益可能性の高いものを優先したり、今の時代との親和性を考えたりする必要もあり、結果的にWebサービス「doukei(doukei.com)」を先にリリースしたり、そうこうしているとYoutuberが当たり前のようにファッションブランドを立ち上げる時代になっていたり、BASEなんかで誰でも簡単にショッピングサイトを作れたり、衣類へのプリントを受注生産で簡単にできるサービスがあったり、どれも素敵なサービスだけどブランド立ち上げのハードルが低くなりすぎて、なにかそれ以外の付加価値や目標を持ってやらない限り、実現することに対する魅力を感じなくなってしまっていた。
基本的に「センスがあれば技術習得不要で完成させられるもの」にあまり魅力を感じないし、それではある程度の人しか魅了させられないような気がするし、やはり何かを創造するには「一定のハードルがあるからこそエモーショナルなんじゃないか」と思う。
ここからのITの世界はWeb3.0と言われていて、ブロックチェーンを中心にメタバースやNFTアートなどの時代になると言われている。このあたりの事もまたいつか話せたらと思うが、またインターネットが広まった頃のような新たな世界が始まりそうで、僕なりの小さな幸せを感じる。
しかし、自分で文章を書いてるくせに、文章を読むのがあまり得意ではないのであまり読み返せない。
少しだけブログらしくなってきたかな。
皆さんに素敵な日々が1日でも多く続きますように。
情報と感情で創る景色、株式会社情景、どうぞよろしく。